魚や海のこと

大物でました!

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海が時化る寒い冬&春先…がやっと過ぎつつあり「奥地あじも」獲れだしてきました。

そんな中、昨日1尾1.2kgの大物が3尾も!!

写真では分かりにくいかもしれませんが、皆さん机の上にタバコの箱をご用意して、それのだいたい4~5倍の大きさだと思ってください。

鯵とは思えない大きさでビックリですが、社長によると大きいものだと1.8kgっていうのも揚がったりするそうです。

そろそろ関東方面への出荷量も増えてくると思いますので、関東の皆様、今シーズンもよろしくお願いします!

マルウ水産HP
http://maru-u.jp/

魚のブランド

最近は魚にブランド名がよく付いています。当社の「奥地あじ」もそうですね。

ところで以前から有名な魚ブランドといえば「関さば」があります。

マルウ鮮隊・レッド(社長)に聞いたところ
「関さばはウマイよねぇ~。」
と言うことでしたので、私は食べたことがないですが、間違いなく美味しいんだと思います。

先日私の福岡に住む従兄弟が佐賀関(さがのせき)まで「関さば」を食べに行ったそうです。さば1匹を丸ごと料理して出してくれるお店だったそうで。

まず刺身。それからこの辺りの地元で言うところの「ひゅうが飯(※リンク先の「アジめし」参照)」のようなものでお茶漬け。最後にアラでお味噌汁…というコース。

お一人様 8,000円 也

「うっわー!!サバで8,000円って…高いねぇ!」
…と、普段300円くらいでサバを買っている貧乏主婦には考えられない値段だったのですが、食べに行った独身貴族従兄弟は
「いや~。でもおいしかったよ~!」
と、大変ご満悦でした。

うまいものは値段が付けられないってことで。

マルウ水産HP
http://maru-u.jp/

隠れ海単位「尋(ひろ)」

ある漁業関係の方に興味深い話を聞きました。普通尺貫法では
1間≒1.8メートル
とすることが多いのですが、なぜか海のものは
1間≒1.5メートル
とすることが昔っから多いそうなのです。

ええ?不便ですね?なんでこんな事になったのですかね?と聞いても
「さぁ、昔っからそうやけんのぅ。」
ネットで検索してもそういう記述が全く出なかったんですが、マルウ鮮隊・レッド社長のお話でヒントを得て、ちょっと分かりましたので書いておきます。

漁師さんは「尋(ひろ)」という単位をよく使うそうです。これは紐を両手で持ち、両手を一杯に広げた長さの事を指します。釣糸を底までたらしてそのときの釣糸の長さを測って水深を計測するのによく用いられたことから、今でも海関係では使われる事が多いようです。

「尋」は人の体を元にしたものであるので、人によってその長さは異なります。そのため1尋を5尺(≒1.515メートル)としたり6尺(≒1.818メートル)としたり、そこは曖昧だったようです。

その後明治時代に1尋=6尺と定められました。そして1間も6尺と定められています。

しかし海でよく使われる「尋(1尋=5~6尺)」と、一般的によく使われる「間(1間=6尺)」とは海の仕事をしている人にとってはちょっと違う。

それで海の仕事では1尋を6尺よりちょっと短めの5尺(≒1.515メートル)くらい…として用いているうちにごっちゃになり、海では1間≒1.515メートルが定着したのだと。

…私の推測もちょっと入ってますが。

「尋」は他の尺貫法の単位とともに、現在は商取引等に使用することが計量法で禁止されていますが、釣り用語では今でも使われているそうで。

いやぁ、面白い海文化です(…面白かったの私だけかな!?)。

ふぐ中毒防止月間

もう今年も終わりですが12月って「ふぐ中毒防止月間」ってご存知でした?…いや、魚を取り扱う仕事の方以外あんまり知らないとは思うんですが…。

先日私もマルウ鮮隊秘密基地(事務所)でポスターを目にして知りました。

体全体に毒を持つものがいるんですねぇ!「ナシフグ」や「ドクサバフグ」っていうのがそうらしいです。私はどんなふぐも内蔵のどこかに毒を持っていて、それを取り除けばいいんだとばかり思っていました。

今さらながら「素人がふぐを扱うって相当怖いんやな…。」と知りました。

そういえば「JIN─仁」っていうマンガを単行本で読んでいるんですが、最新刊の最後は『仲間がふぐの毒に当たってどうなる!?どうする!?』…で終わってたなぁ。

ふぐの話で思い出したら「仁」が気になりました。

そんなどうでもいい話をしつつ、今年も終わりです。皆様よいお年を~。そして来年もマルウ水産をよろしくお願い致します。

お盆もアジ

福岡からかえって参りました。せっかく1週間も休みをとって行ったのに、福岡に着いたとたん娘が発熱…やっと治ったかと思えば私にうつり…。

かろうじて行ったところが、近所のジャスコと小児科医院だけって…。

さよなら ’08 私の夏の日。

さてお盆の間潮彩館・鮮魚コーナーは三瓶から帰る方々がお土産にと鮮魚を買って帰られたり、お盆のごちそうで海鮮BBQを楽しんだり…と、大盛況だったそうでありがとうございます!

実は私も福岡の実家に奥地あじを取り寄せ親戚一同集まって刺身で食べたんですが、三枚におろした私の祖母(85歳)曰く
「こげな新鮮でよかアジ見たとは、はじめてばぃ!」
ということでした。みんなでおいしく頂きました!

全国一斉休漁

皆様も新聞やTVでご存知かと思うんですが、7/15に全国一斉休漁がありました。

メディアを通して関係者や消費者へのアピールにはなったと思います。しかし新聞にも書いてあるとおり1日休漁したところで市場は何も影響なく、漁師さんたちにとっての悩みが何か解決するわけでもありません。

新聞には見出しに続き「魚の価格は次第に上昇していくとの見方が出ている」とありました。

小麦粉や大豆やそれらを使った製品や、ガソリンや重油使うサービスや、ほとんどの物が値上がりしてる中で魚だけ値上がりしてない…っていう方がおかしくないですか?高くなった燃料代が上乗せされないなら、廃業する漁師さんが多いのも当然といえば当然。

魚の値段をぉ~密かに操作してるのはぁ~どこのどいつだぁ~?





アタシじゃないよ。

…これからの漁の存続も不安ですが、ブームが過ぎた「にしおかすみこ」風が文章で伝わったどうかが不安なマルウ・オレンジでした…。

じゃみ

0282義父が友人に頼まれて「じゃみ」を買いにいくのに軽トラを出し、そのお礼にとバケツ一杯の「じゃみ」をもらって帰ってきました。

愛媛県の宇和海の沖合は「じゃみ」の好漁場なんです(だからアジもいいのが育つのかな?)。

「じゃみ」とはこの地方の呼び名で、一般的に「しらす」とか「ちりめん」とか「じゃこ」とか言われています。

スーパーでちりめんじゃこ買うとなったら、チョッポシで300円とか500円とか…高いですよね。「じゃみ」は漁の規制が厳しいようです。

しかしなぁ…いくら高級魚といってもバケツ一杯の「じゃみ」って…こんなのウチの7人+チビ1人の家庭でどうやって食べきるねん!?ってくらいの量で、湯がいてみたり冷凍庫に入れてみたり…保存方法と保存場所に大変なんですけど…。

生で頂いたので、義父はそのままポン酢で食べていました。

ちなみに義父の友人は大量に買った「じゃみ」を何にするのかというと、アジ釣りのえさだそうです。へ~。撒き餌にするのかな?ちょっと詳しく分からないですが、スーパーでちりめんじゃこ買う値段考えると…アジって贅沢だなぁ…。

魚の呼び名

マルウ・レッド(社長)と打ち合わせ中の事。

関東のあるサイトに掲載してもらう魚をピックアップしていたところ、レッドのメモに『ワラサ』の文字が。

一瞬『サワラ』に見えた私…ん?『ワラサ』?サワラの書き間違い?…にしては、間違いすぎ!?

レッドに尋ねたところ『ヤズ』の事でした。『ヤズ』とは『ハマチ』の小さいのです。『ハマチ』とは、このあたりの地方でブリの小さいのです。

ブリという魚は皆さんご存知の通り出世魚。しかしその呼び名が地方によって多数あります。以下一例です。

関東:ワカシ・ワカナゴ → イナダ → ワラサ → ブリ
関西:ワカナ・ツバス → ハマチ → メジロ(イナダ) → ブリ
北陸:ツバエリ → コズクラ → フクラギ → アオブリ → ハナジロ → ブリ
山陰:ショウジゴ → ワカナ → メジロ → ハマチ → ブリ
九州:ワカナゴ → ヤズ → ハマチ → メジロ → ブリ → オオウオ
出世魚プロジェクト より引用】

…つまりレッドは関東に送る資料だというのを考慮して『ヤズ』を『ワラサ』と書き換えたんですね。

野菜だと、多少地方によって呼び名が違うものがあるでしょうが、全国どこでもだいたい「大根」「にんじん」で通じますよね。でも魚の呼び名って地方によってかなり変わってきますし、今でもその地方でしか通じない呼び名がたくさんあります。

いかに日本人が昔から魚を捕って魚と共に暮らしてきたかってよく分かるなーと改めて思わされました。

子持ち

私マルウ・オレンジには1歳半になる娘がおりまして、4月から保育園に通いだしたんですが、ありとあらゆる病気をもらって帰ってくるのでここ2ヶ月夫婦共々「なにかしらの病気」で苦しんでいます。

子どもを持つというのは、病気との闘いだなーとゲッソリです…。

さて関係あるようなないような話なんですが、最近漁師さんが釣ってこられるアジの中で「子持ち」というのがあります。

子持ち→(自分の経験上)妊娠すると太る→子も食べられる

太ってるしオマケもついてくるし、さぞかし高値なんだろうなぁ!と思いきや、そうでもないらしい。子がお腹にいると氷の冷気が届きにくくなるため、身が締まらないんだとか。

子持ちってなんだかお得!と思ったのに、そうでもないんだなー。確かにあんまりお店で「子持ちアジ」って見ないもんね。

ほーたれ

私の生まれ育ちは福岡県の平野のド真ん中の米どころ。ここで生まれ育った両親曰く、小さい頃に魚を食べると言ったら、冷蔵庫なんてない時代ですから干したり加工したものがほとんどで、生魚なんてめったに口にできなかったそうです。

そんな海と縁遠い地元で私も見たことなかった「ホータレ」の生。ここ三瓶町ではかなりポピュラー。

「ホータレ」ってヘンな名前ですが、一般的には「カタクチイワシ」というそうで、頬が垂れるくらいおいしい事から地元では「ホータレ」という名前がついたんだと義父さんは言うていました。ほっぺが落ちそう!って事ですね。

このお魚、痛みやすいために鮮度を保って運ぶのが難しい!それで高い!(捕れる量も年々減ってきてるのもあると思うのですが。)

三瓶町ではスーパーで『ホータレ 刺身用』とか売ってるので、魚が好きな人にとっては贅沢この上ないんだろうなぁ~。

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